「2013年山縣勝見賞」受賞者決定

 当財団は、2008年に設立者の名前を冠した「山縣勝見賞」を創設し、海運を中心とする海事交通文化の研究及び普及発展に貢献された方々を顕彰し、その研究成果を対象として表彰する制度を発足しましたが、その第6回目に当たる「2013年山縣勝見賞」の受賞者が下記の通り決定しましたので、お知らせ致します。
 なお受賞者への贈呈式は7月12日(金)、海運クラブにて行います。

≪著作賞≫

 瀬野克久氏著『船舶融資取引の実務』
 (日本海運集会所、2012年2月発行)
 
 受賞者略歴:
 1956年生まれ 慶應義塾大学法学部卒業
 1984年弁護士登録

 現在、一橋パートナーズ法律事務所代表弁護士、
     早稲田大学海法研究所 招聘研究員、
     一般社団法人日本海運集会所 海事仲裁委員会海事仲裁人
 
 受賞理由:
 本書は船舶融資関連取引に従事するに当たり必要とされる金融、船舶登録制度、船舶保険、
 傭船契約、船舶売買、造船契約、船舶管理、担保法、倒産法、会社法、外国の法律等多岐に
 亘る知識、 実務上の取扱について論述した優れた実務書であることが認められる。
 

≪論文賞≫ 

 瀬田真氏執筆「民間海上警備会社(PMSC)に対する規制とその課題
 ~海賊対策における銃器使用の検討を中心に~」
  (山縣記念財団『海事交通研究』第61集(2012年11月発行)掲載)
 
 受賞者略歴:
 1983年生まれ
 2008年London School of Economics and Political Science法学修士課程修了
 2010年早稲田大学法学研究科修士課程修了
 現在、早稲田大学比較法研究所助手
 
 受賞理由:
 海賊に対して銃器の使用に規制がある現在の法制下で、民間海上警備会社(PMSC)などの
 あり方を法制面及び実務面から考察した論文で、現在海運会社のみならず社会的に非常に
 注目されている論題を扱った秀逸作と認められる。
 

≪功労賞≫

 山岸寬氏
 
 受賞者略歴:
 1941年生まれ 早稲田大学大学院商学研究科商学専攻博士課程単位取得満期退学
 東京商船大学商船学部教授、東京海洋大学海洋工学部教授、
 流通経済大学流通情報学部教授などを経て
 現在、東京海洋大学名誉教授
 
 受賞理由:
 長年に亘り我が国の海運を取り巻く学術研究に尽力され、教育・研究活動において多大な
 功績を挙げた。また、学会においては日本海運経済学会の副会長のほか複数学会の役員を
 務めた。そのほか、数多くの著書や論文を発表し、『海上コンテナ物流論』は日本海運経済
 学会賞を受賞した。
 

なお、本件に関するお問い合わせは、下記へお願いします。

一般財団法人 山縣記念財団  TEL(03)3552-6310