質問:日本船籍の船や日本人船員はどのくらいでしょうか?

お答え:

(1)外航海運は世界単一市場で、日本の海運会社は海外の船会社と対等の場で競争してきました。
しかしプラザ合意(1985年)以降、急激かつ大幅な円高のため、日本の海運会社はドル建て運賃の大幅目減りと船員費の高騰に苦しめられました。
そこで、船員の脱日本人化と船隊の脱日本化を進めました。

(2)日本の船社がパナマ・リベリアなど海外子会社に船舶を保有させ、外国人船員を乗せてその船を親会社が傭船(用船)して運航する、というものです。
これが「便宜置籍船」又は「仕組船」という形態です。

(3)2010年現在、日本商船隊(外航海運)2,742隻の内、日本籍船はわずか119籍(4.3%)に過ぎず、残りの内731隻は支配外国籍船(日本海運会社の海外子会社よりの傭船、いわゆる「仕組船」)、単純外国傭船が1,892隻となっております。

(4)又日本人外航船員は2010年現在、2,256人と全体の日本商船隊船員の約7.0%まで大幅に激減してしまいました。(他の多くはフィリピン人で約28,000人)

(5)海運会社の経営上やむを得ないとはいえ、こうした「脱日本化」は日本の安全保障上など多くの問題を指摘されるに至っております。

 
「船のQ&A」のページへ