2025年6月13日付異動のお知らせ
6月13日付にて、以下のとおり異動がありました。
1.評議員
辞任 | 木原知己(理事に就任) |
味水佑毅(理事に就任) |
2.理事
重任 | 中島正歳(理事長に就任) |
久下浩一 | |
八木利幸 | |
新任 | 木原知己 |
味水佑毅 | |
退任 | 郷古達也(顧問に就任) |
苦瀬博仁 |
これに伴い、財団案内役員・評議員・研究員<http://www.ymf.or.jp/zaidan/official/>のページを更新しました。
6月13日付にて、以下のとおり異動がありました。
1.評議員
辞任 | 木原知己(理事に就任) |
味水佑毅(理事に就任) |
2.理事
重任 | 中島正歳(理事長に就任) |
久下浩一 | |
八木利幸 | |
新任 | 木原知己 |
味水佑毅 | |
退任 | 郷古達也(顧問に就任) |
苦瀬博仁 |
これに伴い、財団案内役員・評議員・研究員<http://www.ymf.or.jp/zaidan/official/>のページを更新しました。
当財団は、2008年に設立者の名前を冠した「山縣勝見賞」を創設し、海運を中心とする海事交通文化の研究及び普及発展に貢献された方々を顕彰し、その研究成果(著作・論文)や業績を対象として表彰する制度を発足しましたが、このほど「2025年山縣勝見賞」の受賞者が下記の通り決定しましたので、お知らせ致します(敬称略)。
なお、贈呈式は7月24日に都内にて開催する予定です。
≪著作賞≫
該当者なし
≪論文賞≫
齊藤 学著「作業素質検査および操船シミュレータを用いた操船者のノンテクニカルスキル向上教育訓練に関する研究」
東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科博士学位授与論文 2024年度(2024年9月)
受賞者略歴
1988年生まれ。2011年東京海洋大学海洋工学部卒業後に川崎汽船(株)海上職(航海士)入社。2019年より独立行政法人海技教育機構。海技大学校准教授、海技丸船長を経て本部学校教育部教育課主幹。
選考理由
学術面のみならず実務上の価値も高く、陸上の事業者で適性検査として広く用 いられている心理検査の一種「内田クレぺリン検査」を、船舶の操船者評価に応用するという発想は独創的であり、海事分野における研究として高い新規性を有している。この研究を発展させることにより、より充実した教育訓練が実施され、衝突海難減少に結びつくことが期待される。
同
伊藤 洋平著「アメリカ法におけるマリタイムリーエンの研究」
早稲田大学大学院法学研究科博士学位授与論文 2022年度(2023年3月)
受賞者略歴
1978年神奈川県生まれ。2000年上智大学法学部法律学科卒業。2006年弁護士登録、戸田総合法律事務所に入所し、これまで多数の海事事件を担当。2018 年早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。2023年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程修了、今回受賞論文により博士(法学)取得。
選考理由
米国法におけるマリタイムリーエンについて200を超える判例を研究し、追及性、順位、船舶擬人化理論、準拠法といった多角的視点から詳細な分析・考察を行ったもので、わが国の船舶先取特権制度の今後のあり方等を考えるうえでも、たいへん有用な知見を数多く提供している。本論文の第1部および第2部は、2022年10月に日本海法学会から小町谷奨励賞を受賞しており、信頼性も高く価値のある論文である。
≪功労賞≫
池田 良穂氏(大阪府立大学名誉教授)
受賞者略歴
1950年北海道生まれ。大阪府立大学工学部船舶工学科卒業。1979年同大学大学院博士後期課程を修了し工学博士。同大学助手、講師、助教授、工学研究科長を経て2015年に定年退職。同大名誉教授、大阪公立大学客員教授。専門は船舶工学・海洋工学・クルーズ客船等。300を超える学術論文を発表し、船舶に関する書籍の出版も70冊を超える。また新聞、雑誌等への寄稿、テレビ出演なども多数。
選考理由
造船工学分野の学習教材作成や船舶工学の啓発書の執筆などを通じて、船舶への理
解や認知度の向上に寄与した功績に対して。
≪特別賞≫
瀬戸内海巡回診療船 済生丸
瀬戸内海巡回診療船「済生丸」は、昭和36年5月、済生会創立50周年記念事業として当時の岡山済生会総合病院の大和院長によって発案され、昭和37年12月に運航を開始、離島を巡回して診療と検診を行ってきた「海をわたる病院」です。歴代の済生丸(一世号、二世号、三世号、100)の累計活動実績(1962年12月~2024年3月)は、診療島嶼延数13,249島、受診延人員627,441人であり、地域への貢献は計り知れません。海事交通文化を体現し、長期にわたり社会に貢献した功績は山縣勝見賞(特別賞)にふさわしいものである。
2025年3月19日(水)、日本郵船(株)本社(東京・千代田区)にて、(公社)日本海洋少年団連盟主催の2024年度「褒状山縣賞」授賞式が開催され、当財団から郷古理事長・八木常務理事が出席しました。
同賞は、同連盟が優秀な団員又は卒団後も引続き海洋少年団員の指導等に当たっている指導者を顕彰するために、同連盟の第3代会長を務めた山縣勝見(当財団創設者、初代理事長)の名を冠し、当財団からの助成を受けて、2010年度から開設したものです。5名の受賞者が参加し、同連盟の内藤忠顕会長から挨拶と受賞者への表彰状・バッチの授与がありました。当財団郷古理事長からも祝辞を述べ、記念品として、『日本の海のレジェンドたち』(山縣記念財団80周年記念出版編集委員会編、2021年3月海文堂出版刊)を受賞者の皆さんに贈呈しました。
同連盟は、これにより団員の海運、船舶、海洋環境保全等の知識の更なる向上とモチベーションの昂揚を図り、引続き海洋少年団の指導育成に当たる人材を確保し、これらの活動を通じて、全国の少年少女達への海事思想の普及に大きく寄与するとともに、海洋少年団運動の更なる向上を図ることを目指しています。
日本海洋少年団連盟「褒状山縣賞」授賞式
日本郵船(株)本社にて 日本海洋少年団連盟・内藤忠顕(前列右から2人目)、当財団・郷古達也理事長(同左)、同・八木利幸常務理事(後列右端)、同連盟・菊井大蔵理事長(同左端)を囲んで受賞者記念撮影(クリックすると大きくなります)
日本海洋少年団連盟「褒状山縣賞」については、以下記事をご参照下さい。
褒状山縣賞
この度、当財団ライブラリーの第四弾として、『船が育んだ江戸 物の運びがもたらす暮らしと文化』東京海洋大学「船が育んだ江戸」編集委員会編が刊行となりました。
本書は東京海洋大学附属図書館にて2017年から2020年にかけて開催された企画展示「船が育んだ江戸~百万都市・江戸を築いた水運~」の図録を大幅に加筆修正されたもので、徳川家康の江戸開府以来、江戸の人々の暮らしに船が極めて重要な役割を果たし、船こそが江戸を育み、今日の大都市東京の発展をもたらしたことを、「海」、「川」、「船」、「恵み」の4つの視点からまとめています。
なお、当財団は本書の販売には、一切関与しておらず、また、印税などの収益も発生しません。
問い合せ先:海文堂出版
≪「はじめに」から抜粋≫
世界の四大文明は川のほとりで生まれていますが、これは人々が川の恵みとともに生活してきたからなのでしょう。現代においても、ニューヨーク、ロンドン、パリなど世界の大都市の多くは川に面していますが、この理由は、鉄道や自動車のない時代に、都市に住む多くの人々に大量の生活物資を輸送する手段が船に限られていたからだと考えられます。つまり、船こそが人々の暮らしを支え、大都市への成長を後押ししてくれたと思うのです。
江戸(現在の東京)も、徳川家康が江戸幕府を開く前後から、船を利用した物資輸送に関して、さまざまな工夫がなされてきました。全国からの生活物資は船で江戸湊に輸送され、舟に積み替えられてから河川や運河を利用して江戸市中の河岸に運ばれていきました。このように、船による物資輸送があったからこそ、江戸も百万都市へと成長することができ、このことが現在の東京の発展につながっていると考えて良いでしょう。そうなると、いささか大胆ではありますが、「船こそが、江戸を育み大都市へと成長させて、現代の東京の発展をもたらした」と考えることができるのです。
このようなことから、東京海洋大学附属図書館越中島分館では、「船が育んだ江戸」という展示会を、平成29年(2017)から令和2年(2020)にかけて毎年1回の合計4回開催しました。展示にあたっては、本学だけでなく学外の多くの専門家にも参加していただくとともに、関係機関から資料提供や展示の協力をいただきました。「船と江戸」というテーマは比較的地味だったかもしれませんが、4回の展示会では多くの皆様にご覧していただきました。
本書『船が育んだ江戸』は、この4冊の図録をもとに加筆したものです。
そして、お察しいただけると思いますが、船と江戸(東京)を結び付けた「船が育んだ江戸」というタイトルは、本学の統合前の名称の一つである「東京商船大学」を意図していました。
東京の江東区に位置する東京海洋大学海洋工学部は、その前身である東京商船大学の時代から、船長と機関長となる人材の育成とともに、航海学・機関学や物資輸送の教育研究をしてきました。この商船教育のルーツは、明治8年(1875)11月の私立三菱商船学校の設立に遡ります。明治15年4月(1882)には官立東京商船学校となり、大正14年(1925)4月東京高等商船学校となりました。その後、昭和24年(1949)11月商船大学、昭和32年(1957)4月東京商船大学となり、平成15年(2003)10月1日に東京商船大学と東京水産大学が統合して、東京海洋大学となりました。
令和7年(2025)11月には、明治8年(1875)から数えて「商船教育創基150周年」を迎えます。
また、東京海洋大学海洋工学部のある越中島キャンパスには、船としては重要文化財の第一号となった「明治丸」が保存されており、多くの見学者を集めています。明治丸は、明治政府のもと伊藤博文の命により、灯台の保守管理を行う灯台巡回船として明治7年(1874)にイギリスのグラスゴーで建造されました。この明治丸は、明治8年(1875)小笠原諸島の日本政府調査団を乗せて11月21日に横浜を出港し、24日小笠原諸島父島の調査に赴きました。英国の船よりも2日早く到着したことは、小笠原諸島が日本領となった理由の一つとされています。明治9年(1876)の東北巡幸の際に、明治天皇が明治丸に乗船されました。7月18日に函館を出港し、横浜に安着された7月20日が「海の日」制定の由来となっています。そして、明治30年(1897)からは商船学校に譲渡され、係留練習帆船として使用されました。平成23年(2011)6月8日には、当時の天皇皇后両陛下(現、上皇上皇后両陛下)が明治丸の視察にお見えになっています。
令和6年(2024)は、明治7年(1874)から数えて「重要文化財、明治丸竣工150周年」でした。
本書が、船と都市の発展を繫ぐ絆の再発見に、少しでも役立つことがあれば幸いの極みです。
≪目次≫
はじめに
第1章 海 ―海流・海難・海損
1-1 廻船航路がもたらした江戸の発展
1-2 日本周辺の海流の特徴
1-3 操船学からみた「海難」
1-4 物資輸送からみた「共同海損」
第2章 川 ―河川・運河・河岸
2-1 江戸のまちづくりと河川舟運
2-2 関東地方の河川と江戸・東京
2-3 江戸市中の運河と流通
2-4 江戸の河岸と、魚河岸の変遷
第3章 船 ―船・舟・船番所
3-1 船の歴史と構造
3-2 江戸の海運を支えた船(菱垣廻船・樽廻船と小型船)
3-3 廻船建造都市の誕生と変遷
3-4 利根川水系の水運 ― 高瀬船とその操船
3-5 中川番所と小名木川の通行
第4章 恵み ―商品・取引・文化
4-1 廻船で江戸を酔わせた上方の酒文化
4-2 上州からの「山の幸」― 利根川で結ぶ江戸
4-3 江戸湾からの「海の幸」― 江戸前の昔と今
4-4 川と船が醸成した江戸文化
当財団は、新年1月6日(月)より、以下三事業の募集を順次致しますので、夫々の募集要領(又は早見表)をご覧の上、末尾の連絡先宛、是非ご応募・お問合せをお願いします。
1.海事交通研究第74集寄稿論文募集
当財団は、『海事交通研究』(年報)を1965年(昭和40年)11月に創刊し、海運とその周辺分野に関する最新の研究成果を発表して参りました。≪募集要領へ≫
2.2025年山縣勝見賞の募集
当財団は、2008年に創立者の名前を冠した「山縣勝見賞」を創設し、海事交通文化の調査・研究及び普及・発展に貢献された方々を顕彰し、その研究成果を表彰しております。≪募集要領へ≫
3.2025年度補助金助成申込みの募集
当財団は、海事交通文化の調査研究、その他海事の発展に貢献し、または貢献しようとする事業への補助金助成活動を行って参りました。≪募集要領へ≫
※※※※ 1.『海事交通研究』第74集への掲載論文等募集のご案内 ※※※※
当財団は、『海事交通研究』を1965年(昭和40年)11月に創刊し、海運とその周辺分野に関する最新の研究成果を発表して参りました。
今後とも、本誌は、海事社会、海事産業における現代的な課題のみならず、時代を超えた普遍的な事象を取り上げ、将来的な方向性を捉えて世に問う役割を担っていき
たいと考えています。
2025年12月発行予定の第74集につきましても、以下要領にて掲載論文等の募集を致しますので、奮ってご応募くださいますようご案内申し上げます。
なお、本件に関する最新情報については、当財団ホームページでご確認ください。
1.募集対象:海運、物流、港湾、造船、海洋環境、海法、海上保険及びその周辺分野をテーマとする
(1)論文(査読の対象)、または、
(2)海事関連レポート(調査/活動報告、体験レポート、現地レポート等。査読の対象とはなりません)
上記分野であれば、テーマは自由といたします。
2. 応募資格者:どなたでも応募出来ます。 3. 応募の条件 : (1) 未発表のもの(二重投稿・剽窃・自己剽窃とみなされる論文等の投稿は不可)。他誌/媒体にすでに掲載された文章を一定範囲で再掲される場合は必ずご相談ください。著書や新聞等の文献から引用した場合及び発想を転用した場合は、出典(著者名・タイトル・発行所名・発行年月等)を明記(但し、ウェブサイト上の資料を利用した場合は、URLとアクセスした日付を明記)してください。 (2) 原則日本語としますが、相談に応じます。共著も可。 4. 容量:A4版縦置き横書き(40字×40行)で最大14ページ(冒頭にアブストラクト(要旨)を5~10行、キーワードを5個以内で記載し、目次・図表・注・参考文献等も含む)。 5. 応募・審査手順: (1) 論文等執筆の申請をされる方は「年報掲載論文等執筆申請書」(以下「申請書」という)を2025年1月6日(月)~2月28日(金)の間に、メール・郵便(2月28日消印まで有効)又はFAXによりお送りください。(本誌巻末の「申請書」書式を切取線から切り取り、ご使用ください。申請書のWordフォームがお入用の方はご連絡ください。) (2) 当財団の「年報掲載作品編集委員会」(以下「編集委員会」という)が提出された申請書を審査し、論文等の執筆を応諾するかどうかを3月末までにご連絡致します。 (3) 原稿提出は2025年7月20日(日)23時59分を財団着信時刻の締切として、メールに添付して応募することとします。 6. 提出論文の年報への掲載可否については、査読(注)を経て、編集委員会での審議にて決定次第お知らせします。(論文以外の形式で執筆された作品は査読の対象外です)。 発行は、2025年12月上~中旬の予定です。査読を経た論文には、≪研究論文(査読付き)≫と明記します。 (注)査読は、研究論文として応募されたものを対象に、大学または大学に準ずる教育研究機関において教育研究の経験のある者、および民間企業等で実務経験のある者の中で、査読対象の論文の研究分野に精通している者によって行い、①新規性・独創性、②有用性、③信頼性・公平性・客観性、④首尾一貫性、課題達成度、具体的提案、⑤読みやすさを評価項目とします。 7. 原稿料:年報に掲載された論文等については当財団所定の料率にて原稿料をお支払いします。 8. 年報掲載論文等執筆申請書・論文等の提出先・問合せ先:本誌p.83をご覧ください。 |
以 上
※※※※ 2.「2025年山縣勝見賞」募集のご案内 ※※※※
当財団は、2008年に設立者の名前を冠した「山縣勝見賞」を創設し、国民生活に重要な役割を果たしている海運を中心とする海事交通文化の研究及び普及・発展に貢献された方々を顕彰し、その研究成果を対象として表彰する制度を発足しましたが、この度も「2025年山縣勝見賞」への応募を以下の通り受け付けます。
1. 募集対象分野 :募集対象:海運、物流、港湾、造船、海上保険及びその周辺分野をテーマとする著作(共著も可)、論文ならびに業績
2. 募集開始日 :2025年3月3日(月)
3. 応募締切日 :2025年4月30日(水)(当日の消印有効)
4.賞の種類及び対象
①著作賞 海事関係の単著又は共著で、2022年1月1日から2024年12月31日までの間に発表されたもの。
②論文賞 海事関係論文で、上記と同期間に発表されたもの。
③功労賞 海事交通文化の発展に顕著な業績のあった個人。特にその業績の対象期間は問わない。
④特別賞 上記三賞に匹敵する功績が認められる個人または法人ならびにその事業で、例えば、海事交通文化の発展に寄与する各種媒体(著作、絵画、映像、構造物等)の制作やイベント(研究/教育/広報/振興/展示/公開活動等)の企画・運営等につき、顕著な業績のあった者。
なお、過去に、山縣勝見賞、或いは、他の学会又は団体等が運営する賞を受賞している場合でも受賞の資格を有するものとします。
5. 賞金 :各賞とも20万円
6. 応募手続:上記①・②の応募は、個人・団体の推薦または自薦によるものとします。
③・④は、推薦のみによるものとします。
応募者(推薦者/申請者)は、当財団宛所定の推薦/申請書(①・②用と③・④用の2種類のフォームがあります。Excelフォームが必要な方はご連絡下さい)に
推薦/申請理由書ならびに当該著書・論文コピーを1部添付のうえ提出してください(著書は後日返却可能)。
7. 受賞者の発表:受賞者の氏名等は、2025年6月に当財団のホームページ、その他海事関連のメディアを通じて発表します。なお、受賞者への贈呈式は2025年7月21日(月・祝)の「海の日」の前後に行います。
以 上
※※※※ 3.2025年度補助金助成申請のご案内 ※※※※※
当財団は、(1)海事交通文化の普及・発展に貢献する事業(以下 海事普及事業 という)、及び(2)海事に関する研究活動(以下 海事研究活動 という)への支援・助成活動を行って参りましたが、2025年度につきましても以下の通り募集いたします。
1. 募集対象:海運、物流、港湾、造船、海上保険及びその周辺分野をテーマとする事業への助成・協力
2. 募集開始日 :2025年1月6日(月)
3. 応募締切日 :2025年2月28日(金)(当日の消印有効)
4. 申請のための条件 :
(1)2025年4月から2026年3月までに実施する事業であること
(2)収益を目的とする事業ではなく、海事交通文化の発展に貢献し、または貢献しようとする事業や研究活動であること。
(3)2025年2月までに実施したことのある事業の場合は、その実績が一定の評価を得ていること。また、これから実施しようとする事業の場合は、当該事業を実施するための実態的な人材・知見が整い、事業目的が明確に示されていること。
(4)事業の経費のうち、当該事業の実施のために直接必要な経費(以下、直接経費という)を対象とする。一方、当該事業を含む申請者の活動全般に包括的に必要な経費は対象外とする。例えば、機器・図書の購入費、人件費、学会等参加費、交通費、宿泊費等は、直接経費と判断される場合のみ対象とする。
(5)補助金を2026年3月までに使い切れないことが判明した場合は、申請以外の使途に流用することなく、2026年3月までに当財団に差額を返金すること。
(6)補助金を利用して活動した後、「補助金に係わる収支及び活動報告書」(海事普及事業への助成用)を、遅くとも2026年4月までに提出すること。
(7)事業の成果について発表する場合は、当財団の補助金による事業である旨の記載を行うこと。
5.申請金額の目安:1年間の海事普及事業への助成承認実績(過去3年間(2022-2024)の平均)は、7件、170万円であり、1件当たりの平均助成額は約24万円となる。
6.申請手続:補助金助成申請書の提出、または寄附金申込手続きの実行による。
7.審査結果の発表:助成審査委員会(2025年3月上旬開催予定)にて審査し、理事会(2025年3月中~下旬開催予定)に答申。結果は2025年3月末日までに申請者宛連絡する。
1. 募集対象:海運、物流、港湾、造船、海上保険及びその周辺分野をテーマとする研究活動への助成・協力
2. 募集開始日 :2025年1月6日(月)
3. 応募締切日 :2025年2月28日(金)(当日の消印有効)
4. 申請のための条件 :
(1) 2025年4月から2026年3月までに実施する事業であること
(2)研究活動の経費のうち、当該研究活動の実施のために直接必要な経費(以下、直接経費という)を対象とする。一方、当該研究活動を含む申請者の活動全般に包括的に必要な経費は対象外とする。例えば、機器・図書の購入費、人件費、学会等参加費、交通費、宿泊費等は、直接経費と判断される場合のみ対象とする。
(3)補助金を2026年3月までに使い切れないことが判明した場合は、申請以外の使途に流用することなく、2026年3月までに当財団に差額を返金すること。
(4)申請者の所属する大学等が当該補助金に係る会計処理を担当し、その事務経費の支払に補助金の一部を充当したいとの申し出があるときは協議に応じる。
(5)補助金を利用して活動した後、「補助金に係わる収支及び活動報告書」(海事研究活動への助成用)及び「研究成果報告書」(A4フォームにより10ページ以上)を、遅くとも2026年 4月までに提出すること。
(6)研究活動の成果について発表する場合は、当財団の補助金による研究活動である旨の記載を行うこと。
5.申請金額の目安:1年間の海事研究活動への助成承認実績(過去3年間(2022-2024)の平均)は、3件、58万円であり、1件当たりの平均助成額は約19万円となる。
6.申請手続:補助金助成申請書提出、または寄附金申込手続きの実行による。
7.審査結果の発表:助成審査委員会(2025年3月上旬開催予定)にて審査し、理事会(2025年 3月中~下旬開催予定)に答申。結果は2025年3月末日までに申請者宛連絡する。
8.補助金の振込:申請者の請求書又は寄附金受入通知(金額、目的、振込口座、名義、振込希望年月日を記載)に対して行う。
以 上
【以上三事業の申請書等の送付先・問合わせ先】
一般財団法人 山縣記念財団
〒104-0032 東京都中央区八丁堀1-4-5 川村八重洲ビル2F
TEL:03-3552-6310, FAX:03-3552-6311
E-mail: zaidan@yamagata.email.ne.jp
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12月11日発行後、海事関連の研究者の皆様や企業、団体並びに公立や大学の図書館に配本しました。配本先図書館等はこちらからご覧下さい。
お手許にお取り寄せご希望の方は、下記の「お問い合わせフォーム」から、またはお電話にてお申込み下さい。
また、本誌をお読みになってのご感想・ご意見なども是非お寄せ下さい。
お問い合わせフォーム
TEL(03)3552-6310
序文 | 郷古 達也 |
≪研究論文(査読付き)≫ | |
海上交通管制の機能的発展と展望 ―自動運航船の普及に向けた VTS 機能の再検討と MTS の共進化― |
鮫 島 拓 也 |
自動運航船における遠隔操船所(Remote Operation Center)の法的性質とその課題 | 下 山 憲 二 |
船級協会に対する責任の追及と裁判権免除 | 坂 巻 静 佳 |
太平洋戦争期における日本の絶対的海運政策 ―外国船利用政策と戦時造船政策を中心に― |
梶 尾 良 太 |
日本の現状を踏まえた病院船に関する一考察 ―武力紛争時の運用の考慮― |
浦 口 薫 |
≪特別寄稿≫ | |
『暁の宇品』を執筆して | 堀 川 惠 子 |
執筆者紹介 |
鮫島 拓也(さめしま たくや)
海上保安大学校本科卒業 三級海技士(航海)。筑波大学大学院システム情報工学研究科前期課程修了 修士(社会工学)。海上保安大学校海上警察学講座講師、海上保安国際研究センター研究員。
研究分野は、海上交通政策、海難事故分析、海上交通法規など。
論文:「自動運航船の実用化と海上交通法規が抱える諸問題―“vessel”(「船舶」)の定義に関する一考察」海上保安大学校研究報告第 67 巻第 1 号(2022 年)など。
「データ駆動ベイジアンネットワークを用いた海難事故分析」(日本航海学会、2024 年 5 月)、「近海海運における自動運航船の普及に向けて―海難事故リスクへの影響と法的課題―」海上交通法規研究会(日本航海学会、2024 年 10 月)など。
所属学会は、日本航海学会、日本公共政策学会、日本地域政策学会。
下山 憲二(しもやま けんじ)
関西大学法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。修士(法学)。高知短期大学准教授を経て、2015 年海上保安大学校准教授に就任し、2021 年に教授。
政策研究大学院大学連携教授も併任。専門は国際法(海洋法)、研究テーマは海洋の科学的調査、通航権、海上法執行。
主要論文に「海洋環境保護を理由とする無害通航の規制―沿岸国による海洋環境保護措置の拡大を中心に―」、「排他的経済水域における Military Survey に関する一考察」、「武力攻撃事態等における海上法執行機関の法的地位と課題」、「無人航空機を使用した海上法執行活動に関する課題」がある。
当誌には「係争海域内での海洋の科学的調査―第三国による実施に伴う課題を中心に―」第 66 集(2017 年 12 月)、「自動運航船の導入に伴う沿岸国の課題―法執行の観点を中心に―」第 71 集(2022 年 12 月)へ寄稿がある。
所属学会:国際法学会、防衛法学会、日本海洋政策学会等。
坂巻 静佳(さかまき しずか)
東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)(東京大学)。静岡県立大学国際関係学部講師、同准教授を経て、現在同教授。
専門は国際法。国際海洋法に関する近著として、「自動運航船と国連海洋法条約上の旗国の義務」『海事交通研究』71 集(2022 年 12 月)、「海洋構築物の保護法制」奥脇直也・坂元茂樹編『海上保安法制の現状と展開:多様化する海上保安任務』(有斐閣、2023 年)、「感染症の発生した外国船舶に対して寄港国のとりうる措置――入港の許否と入港中の船舶に対する管轄権」坂元茂樹・植木俊哉・西本健太郎編『日本の海洋法制度の展望』(有信堂、2024 年)等。
所属学会は、国際法学会、世界法学会、日本海洋政策学会等。
梶尾 良太(かじお りょうた)
北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻修士課程修了。
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程文化形態論専攻。修士(文学)。
兵庫県立龍野北高等学校定時制課程教諭、兵庫県立加古川北高等学校教諭を経て、現在は兵庫県立加古川南高等学校教諭。
専門分野は、日本近現代史、戦時経済史。大阪歴史科学協議会研究委員、兵庫県高等学校教育研究会社会(地理歴史・公民)部会本部情報部長を務めている。
主な論文に「太平洋戦争前半期における日本の戦争指導と船舶問題―船舶の配分をめぐる問題を中心に―」(『ヒストリア』第 303 号、大阪歴史学会、2024 年 4 月)、「戦時体制下における日本の海運業と統制―1937 年~1942 年―」(『北大史学』第 59 号、北大史学会、2019 年11 月)がある。
所属学会は、史学会、日本史研究会、軍事史学会、社会経済史学会、大阪歴史学会、大阪歴史科学協議会、北大史学会。
浦口 薫(うらぐち かおる)
防衛大学校国際関係論学科卒業後、海上自衛隊入隊。防大総合安全保障研究科前期課程修了(山﨑学生奨励賞受賞)、同後期課程満期退学。
2020 年に大阪大学より博士号(国際公共政策)授与。潜水艦部隊、統合幕僚監部等での勤務や中曽根平和研究所主任研究員等の研究活動を経て、現在、防大国防論教育室准教授(2等海佐)。著書:『封鎖法の現代的意義』(大阪大学出版会、2023 年)(猪木正道賞奨励賞受賞)。
当誌に「戦時に紛争非当事国の海上交通が直面する脅威の変遷と対応 ―戦時に海上交通を確保するための具体策―」『海事交通研究』第 72 集(2023 年 12 月)へ寄稿があるほか、多数の査読論文あり。
学会報告:「海上封鎖の現代的意義」国際法学会への報告、2022 年 9 月等。
専門は海洋安全保障、国際法(特に海戦法規、海洋法)。
所属学会:日本防衛学会、国際法学会、世界法学会、防衛法学会、国際安全保障学会等。
堀川 惠子(ほりかわ けいこ)
ノンフィクション作家 1969 年広島県生まれ
広島テレビ放送・報道部記者を経て東京で独立。テレビディレクターとして放送ウーマン賞、放送人グランプリ、ギャラクシー賞大賞受賞など。2013 年から執筆に専従。
『死刑の基準』(日本評論社)で講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命』(講談社)で新潮ドキュメント賞、『教誨師』(講談社)で城山三郎賞、『原爆供養塔』(文藝春秋社)で大宅壮一ノンフィクション賞、『狼の義 新 犬養木堂伝』(KADOKAWA)で司馬遼太郎賞、『暁の宇品』で大佛次郎賞、及び山縣勝見賞・特別賞(同作を通じて船舶の重要性を伝えた著者とその講演活動に対して)を受賞。
最新刊は『透析を止めた日』(講談社 2024)。
広島大学特別招聘教授、讀賣新聞読書委員、開高健ノンフィクション賞審査員、アジア・太平洋賞選考委員などを歴任
(敬称略)
2024年12月27日(金)から2025年1月5日(日)まで冬季休業とさせて頂きます。
「第52回我ら海の子展」(主催 一般財団法人サークルクラブ協会、公益社団法人日本海洋少年団連盟)の授賞式が2024年8月23日ホテル・ニューオータニ(東京)にて開催され、当財団は後援団体として参加しました。
全国の中学生、小学生、幼児から「私の海」をテーマにした絵画2,852点の応募がありました。
その内、国土交通大臣賞3作品(中学生の部、小学生高学年、低学年以下の部)はじめ、主催者、後援者、個人審査員による特別賞、金賞、銀賞の合計56作品に各賞が贈られました。
「第52回我ら海の子展」授賞式の集合写真
2024.8.23 於ホテル・ニューオータニ(東京)
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山縣記念財団理事長賞には、中学1年生 河村 悠衣(かわむら ゆい)さんの
絵画「海をきれいに」が選ばれ、当財団郷古理事長より河村さんに賞状が贈られました。
今後の受賞作品展示会の日程は、以下の通りです。
・銀座ギャラリー 8月6日(火)~ 9月10日(火)
・国土交通省 1階ロビー 10月1日(火)~10月11日(金)(予定)
・アクアマリンふくしま 11月2日(土)~12月1日(日)(予定)
・琴平海洋博物館、氷川丸、アクアワールド茨城 大洗水族館、神戸海洋博物館は今後決定します。
当財団が助成・協賛している特別展示『海の人類史 パイオニアたちの100万年』が、10月6日(日)まで、東京駅前(丸の内)のKITTE(旧東京中央郵便局)2-3階にある「インターメディアテク」で開催中です。
https://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0277
今回の展示の特徴は「原始x現代のコラボ」、先史時代人、現代人、それぞれによる「海への挑戦」がテーマです。
第一部の「先史時代の挑戦」は、2019年7月「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」を成功させた海部陽介氏を中心とした東京大学総合研究博物館により、人間にとって初めての海事・海運行動の意義と意味を考える場となっています。
また、第二部の「現代のチャレンジ」は、海部氏と「東京大学海事デジタルエンジニアリング講座(MODE)」(代表:村山英晶教授)のコラボから発展し、人類が長年に亘って磨いてきた風力による航海技術が、今再び「ウインドチャレンジャー」「ウインドハンター」といった新技術を通して注目されている状況や、海上の安全や環境保全に向けての海事産業の動きについて、(株)商船三井や(一財)日本海事協会の協力によりクローズアップされています。
皆様のご来場をお待ちしています。
2024年8月13日(火)から15日(木)まで夏季休業とさせて頂きます。